2026年10月16日 · Jakub Mokříš

Mac Studio M5 Ultraで15のAIモデルを比較:実際に毎秒何トークン出るのか

チェコのテックメディアVše Smartが、M5 Ultraと256 GBメモリを搭載したMac Studioで32種類のローカル言語モデルを動かしました。その中から小型のQwen3 4Bから1230億パラメータのMistral Largeまで15モデルを選び、数字が日々の作業にどう関わるのかを見ていきます。

ローカルモデルの速度比較は、たいてい2〜3モデルで終わってしまいます。Vše Smartの編集部は、256 GBのユニファイドメモリを搭載したMac Studio M5 Ultraで32モデルを、それぞれ11回ずつ測定しました。今回はその結果から、小型と大型、Dense型とMoE型をまんべんなく含む15モデルを取り上げます。

測定方法

モデルはOllamaで動かし、シンプルなPythonスクリプトで制御しました。課題はすべて同じで、最新の自動車の構造について長めの技術文を書かせるものです。出力上限は2,000トークン、温度は0、コンテキストは8,192トークン。各モデルの1回目はウォームアップとして除外し、残り10回の平均を結果としています。モデル間には30秒の待ち時間を挟みました。

テスト全体は4時間以上かかり、その間に生成されたトークンは70万を超えました。測ったのは速度だけで、回答の質は評価していません。

結果

モデルタイプ生成速度
Qwen3 4BDense203.3 tok/s
Qwen3 30B-A3BMoE(アクティブ3B)170.1 tok/s
gpt-oss-20bMoE(アクティブ3.6B)169.3 tok/s
Qwen3.5 35B-A3BMoE(アクティブ3B)144.9 tok/s
Qwen3.5 9BDense126.6 tok/s
gpt-oss-120bMoE(アクティブ5.1B)115.2 tok/s
Gemma 4 26B-A4BMoE(アクティブ4B)111.7 tok/s
Qwen3-Next 80B-A3BMoE(アクティブ3B)94.5 tok/s
Qwen3.5 122B-A10BMoE(アクティブ10B)84.8 tok/s
Llama 4 ScoutMoE(アクティブ17B)63.3 tok/s
Mistral Small 3.2 24BDense62.2 tok/s
Qwen3.5 27BDense48.4 tok/s
Gemma 4 31BDense39.8 tok/s
Llama 3.3 70BDense22.6 tok/s
Mistral Large 123BDense13.7 tok/s

Ollamaでの10回の平均。出力2,000トークン、コンテキスト8k。MoEはmixture of experts、「アクティブ」はトークンごとに使われるパラメータ数です。データ:Vše Smart。

モデルの大きさは速度の目安にならない

いちばんわかりやすいのは、gpt-oss-120bとLlama 3.3 70Bの比較です。OpenAIのモデルはパラメータ数が多い(1170億対700億)のに、生成速度は5倍、毎秒115トークン対23トークンでした。違いを生むのはアーキテクチャです。gpt-oss-120bはmixture of experts(MoE)型で、1トークンごとに使うパラメータは約50億だけ。一方、Dense型のLlama 3.3は毎回700億すべてを計算します。

Qwenでも同じ傾向が出ています。アクティブパラメータ100億の122B-A10Bは毎秒85トークン、4分の1の大きさのDense型Qwen3.5 27Bは48トークンでした。速度を重視してモデルを選ぶなら、総パラメータ数ではなくアクティブパラメータ数を見るのが近道です。

どのくらい速ければ十分か

普通のチャットなら毎秒20トークン前後で十分です。この速さなら、ほとんどの人が読むより早く文字が出てきます。表の15モデルのうち、このラインを下回ったのはMistral Large(毎秒14トークン)だけでした。それでも、夜間の文書処理のように画面の前で待たない作業には使えます。

速度の差がはっきり効いてくるのは、コーディングアシスタントが長いコードを書くときです。そうした用途では、gpt-oss-120b、Qwen3-Next 80B、Qwen3.5 122Bなど、毎秒80トークンを超えるモデルが向いています。

当社の測定とも一致

同じモデルのいくつかは、当社のMac StudioでOllamaではなくMLXを使い、少し違う方法で測っています。数値には数%から数十%の差がありますが、全体の傾向は変わりません。gpt-oss-120bは毎秒120トークン(Vše Smartでは115)、gpt-oss-20bは184(169)、Qwen3.5 27Bは55(48)でした。逆にGemma 4 31Bは当社のほうが遅く、31対40でしたが、これは別バージョンのモデルを使ったためです。詳しくは当社の測定記事をご覧ください。

ご自身で試してみる

32モデルすべてが256 GBのメモリに収まり、まだ余裕がありました。同じクラスのマシンの購入を検討している方や、数日だけパワーが必要な方は、当社のMac Studio M5 Ultra(256 GB)をレンタルできます。現在、日単位・週単位のレンタルは無料です。

データ出典:Vše Smart「Mac Studio M5 Ultraで32のローカルAIモデルをテスト」(Ludvík Eckerman、2026年10月5日、チェコ語)。

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